「屋敷娘」

四季の四変化舞踊の秋の踊りです。元々この曲は、

長唄、常磐津の掛合い(交互に演奏する)で踊られ

ていましたが、今では長唄、常磐津両方にあります。

武家の屋敷に奉公に出た町娘が、年に1,2度家に

帰れる、「宿下がり」の様子を描いた作品です。堅

苦しい奉公から開放され、家に帰る途中のウキウキ

した、ちょっとおませな娘心を、蝶を追ったり、振

り鼓を使ったりの、華やかな振りで見せます。合い

の三味線も聞き所です。前回ご説明した「御祝儀物」

とは、また違う面白さです。

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